東京中央郵便局と弥生小学校 #2
写真は解体の危機にある函館市立弥生小学校
鳩山邦夫総務相の「トキを焼き鳥にして食べるようなもの」という印象的なフレーズで一躍注目を浴びた「東京中央郵便局」の保存問題。結局、局舎の保存部分を現行計画の十数%から約3割へ倍増し、高層ビルの完成後に登録有形文化財として登録することで文化庁の了承を得たそうだ。
鳩山総務相は今回は「トキが焼き鳥になってはいけないが、剥製になって文化財として残る方法で再開発してもらう。すみやかに設計変更して欲しい」と語ったそうだ。
だが、焼き鳥はダメだが剥製なら良いと言うのも納得できる話では無い。
剥製と言っても結局、羽根をむしりとらずに皮を剥ぐだけで、中身のトキの肉を焼き鳥ではなく、水炊きや唐揚げなどの「違う調理方法」でいただくと言う事と何ら変わりないではないか。
建物の2割ならダメで、3割が残れば文化財になるのか?その基準は一体何なのか?何を根拠にしてなのか?多くの疑問が残る出来事ではある。彼らにとってトキの味はどれほど美味いのだろう?
東京中央郵便局は破壊が始められてからこの議論が起こった。だが函館市立弥生小学校はまだ残されている。函館の、いや日本の貴重な「現存する文化遺産」を後世に残す事はまだまだ可能なはずだ。
弥生小学校問題のこれまでの経緯については下記を参照下さい。
函館 ・ 弥生小学校の保存を考える
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弥生小学校校舎さよなら記念式典に出席された方の印象的な記事を下記に紹介します。
校舎さよなら・・・
2009年は函館開港150周年です。
by lennon-9
| 2009-03-13 20:41
| 函館市政