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函館の写真文化を考える。

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写真は旧小林写真館

開港により函館には早くより写真がもたらされ、長崎・横浜と並んで写真発祥の地とされています。

商業写真館も日本最初の写真館が出来てから数年後と言う早い時期に函館でも営業されており、
函館は北海道写真発祥の地であります。
そして函館は絵になる景観の宝庫であり、重要な観光資源にもなっています。
上の写真の旧小林写真館も今後、再生利活用プランが示されるそうです。

ところが、先日「函館写真協会」が解散したとの報道がありました。
函館写真協会が解散 函館新聞社 eHAKO
函館写真協会公式サイト
報道によると会員の減少、高齢化が主な要因とされておりました。

しかし、カメラ付携帯電話やデジタルカメラの普及により写真を撮る人は確実に増加し続けており、最近のデジタル一眼レフカメラの売り上げ急増を見ても(低価格になった側面もあるが、)写真を撮影する事に興味を持つ人は確実に増え続けていると思われます。実際にブログ、ホームページを見ると、写真を掲載しているものが非常に多い事がわかると思います。

写真人口は増えているのに函館写真協会の会員が減り続けた原因の一つには私が思うに、閉鎖性があったのではと考えます。

函館でもフォトコンテストがいくつも行われていますが、それらの中には函館市や函館国際コンベンション協会が関わって主催者に名を連ねている場合であっても一般には殆ど告知されておらず、「ごく一握りの函館市内及び近郊の写真愛好家達のみによる内輪でのコンテストになっているのでは?」と思われる様なものが見受けられます。

例えば、「みなみ北海道観光写真コンテスト」ですが、今までに56回も開催されているこのコンテストの主催者には函館市や函館国際コンベンション協会が名を連ねているがこれらのサイトでは全く告知されていませんでした。

「はこだてクリスマスファンタジー」でも毎年ツリーフォトコンテストが行われていますが、ここでの情報もホームページを「コンテストを探す目的で見ても」応募方法を見つけるのが「至難の業」と思える程小さいものであり、これでは一般の人は情報を知ることすら出来ないであろうと思われます。
試しに前回コンテストの応募方法などを探して見て下さい。
はこだてクリスマスファンタジーオフィシャルサイト

しかし、「はこだてクリスマスファンタジー」のフォトコンテストでは希望が持てるエピソードがあります。
前回、前々回と上位入賞した方に、関東方面からコンテスト応募撮影のために函館を訪れ、表彰式の際にも再度訪れてくれるリピーターの方がおられます。これは特殊な例なのかもしれませんが、コンテストの情報をもっと広く伝える事が出来れば、この様なリピーターの方を増やす事が出来る可能性があると考えます。
そしてこれこそが、函館でフォトコンテストを開催するメリットに成り得ると考えます。

函館と写真文化は切り離せないものと考えます。素晴らしい景観と歴史と言う、「他には無い財産」を持っているのです。
これらを上手く生かしていく事を考えなければなりません。



「ハコダテ150」函館の情報はココで!

by lennon-9 | 2008-07-19 12:18 | 函館の話題