人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ezzoforte

逆耐震偽装問題

以前世間を賑わせた耐震偽装問題。
耐震強度が不足しているにもかかわらず数字を偽装して建築を強行し、たくさんの人が被害をうけたあの問題。

現在、函館ではこの反対、名付けて「逆耐震偽装問題」が起こっています。
これは耐震強度が不足しているとする診断書を作成し、耐震補強では無理との理由を付けて新築させようとする手口です。

リフォーム詐欺をイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。
業者がやって来て「このままでは家が倒れてしまいます。今すぐリフォームしなければ大変な事になります。」とか言って契約させてしまうあれです。そして仕舞いには「補強では無理だから新築しましょう。」とか言って強行しようとします。

今、函館で起こっている「弥生小学校問題」はまさにこの構図なのです。
役所が先導してリフォーム詐欺、いや「新築詐欺」を行おうとしているのが現状です。

西尾市長は「保存を訴える人たちとはどれだけ話しても合意は得られない。これ以上話し合う必要は無い」と言っている様だが、彼らが行おうとしている事は「詐欺行為」である。

耐震診断書に対しての不備・疑問には一切答えず「問題ない・最低限のデータは揃っている。」の一点張りで議論などしていないに等しいのだ。

西尾市長は市役所職員時代に教育委員会に長く在籍していたそうだ。そして彼の景観に対する発言で下記のような趣旨の言葉があったと聞いた。

「景観と言うけど(新しいものができればそれに)慣れるよ。」

私はこの話を聞いて呆れた。そして納得した。
教育委員会にいた人間がこんな発言を過去にしていたのであれば、市民から提出された保存を求める要望書を無視するのも彼にとっては当たり前の事なのだろう。

西尾市長は景観など顧みず、受益者に分け前を与えるために「レプリカビジネス」に形を変えた「新ハコモノ行政」を強行する事しか考えていないのだろう。

これでは前市長と同じレールを進んでいるに過ぎない。
これが新築詐欺では無いとするならば、きちんと耐震診断をやり直しなさい。

私は弥生小学校の保存だけでこの問題を提起しているのでは無い。
この問題の根底に見え隠れしている行政と業者の不適切な関係を食い止めたいのだ。もうこれ以上、市民の財産を彼らの食い物にさせてはいけないと考えている。

真実を明らかにした上で、保存か新築かの議論を始めるべきだ。
今はまだ、決断に必要な材料が揃っていないではないか。
by lennon-9 | 2008-10-07 06:46 | 函館市政