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弥生小学校

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1938年に建てられた鉄筋コンクリート造りの校舎は函館市景観形成指定建築物となっています。
現在、この校舎が解体される方向で話が進みつつあるとの事です。

お恥ずかしい話ですが、私は解体の話を認識していませんでした。

西小学校と弥生小学校の統合の話は単純に西小学校と弥生小学校が統合し、弥生小学校が現校舎にて存続するのだと思っていましたが、昨日書き込みいただいたyayoizakaさんのブログで解体の危機にあると知りました。

詳しくはyayoizakaさんのブログ「函館・弥生小学校の保存を考える」 をご覧下さい。

今年になってからだけでも大三坂にあった景観指定建築物や大町電停付近の和洋折衷住宅が取り壊されるのを目撃していて、少なからずショックを受けていました。

弥生小学校までも解体されるとしたら他の景観形成指定建築物や指定されてはいないけれど
素晴らしい函館の建物たちの今後の存続に多大な影響を与えるのではないでしょうか?

建て替え前提ではなく、「保存活用を前提」に話を進められないものでしょうかね。

旧西警察署が解体され臨海研究所として建て替えられましたが、やはり似て非なるもの。
レプリカ、イミテーション、やはり「本物とは違う」んですよね。

函館の魅力は「本物」の伝統的建造物の街並であり、レプリカやイミテーションではありえないのですから。

5/4以下追記
弥生小学校統合関連ニュースのリンクを追加しました。
「西・弥生小」を統合 学校教育審が答申 eハコ・函館新聞社
西・弥生統合校舎、弥生小解体を視野に eハコ・函館新聞社

>統合校舎とする場合、安全性に問題がないかを調査した結果、鉄筋にさびが発生し、耐震性は基準値の半分程度で、コンクリート強度も国土交通省の耐震診断基準より相当低いことが判明した。補強工事は難しいという。 
函館新聞社の記事より引用

強度や安全性の問題で考えると確かに子供達が通う校舎としてふさわしいか?
となると難しい面がありますね。

でも、西小学校の校舎を使用できるなら、とりあえず西の校舎で存続しておいて
弥生の校舎は将来、建築技術が進歩して補強工事が可能になるまで残しておいて
後世の人達にゆだねるという方法もあるのではないでしょうか?

耐用年数で考えると弥生小学校と同じ頃、昭和9年の函館大火以後、昭和10年~13年に
かけて建てられた他の校舎もすべて建て替えの時期にあるという事になる訳ですね。

このままだと函館の歴史的な建物は我々の世代で失われてしまう事になります。
by lennon-9 | 2008-05-02 20:51 | 函館市政