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弥生小学校のいま

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現在、弥生小学校の玄関には、「さよなら校舎 思い出をありがとう!平成21年統合」の文字が張られています。
これを見ると、学校関係者・児童・PTA・周辺住民の間では弥生小学校の解体・新築はすでに決定事項であるとの認識を持っているのだと思われます。

私が調べた中では、3月に函館新聞から報道された「耐震強度が低い・補強工事は難しい・よって校舎解体による建て替えを視野に入れている。」との報道以後は公式な発表はされていないはずです。
もし決定事項ならば、きちんと新聞等で報道されていて当然と思われますが公式な発表はいまだ無い様です。(それらしい意味の言葉は入学式や運動会などの記事の端々で何を根拠にしているのかは判りませんが何故か?使用されています。)

弥生小学校は函館市景観形成指定建築物です。
普通であれば「保存を前提」に物事を進めるのが原則なはずです。
「耐震強度不足で補強工事は難しい」との報道はありましたが、補強工事での補修は本当に不可能なのかどうか、果たして真剣に検討していたのでしょうか?

私が思うに、昨日の記事で取り上げた函館市臨海研究所の事例が今回の安易(?)な解体・新築へのシナリオへと導いているのでは無いでしょうか?

レプリカ復元方式は外見上は似ていても所詮ニセモノなのです。以前とは違う建物になるのです。
この方法は函館の財産を安易に破壊する「誤った方法」だったのでは?と、今では思っています。

そして前例が増えると「解体・新築・レプリカ復元によるビジネスモデル」が構築されてしまうのでは?と危惧しています。

弥生小学校が解体されれば、それに続いて同じ様に解体・新築・レプリカ復元される建物が必ず出てくるでしょう。誰も疑問に思わずそれが当たり前になった時、函館の街並は「レプリカ」ばかりのテーマパークのような「ニセモノ」だらけの街並に変わり果てている事でしょう。

私はできることならば、未来の人達に「本物」の函館の街並を残してあげたいと思っています。
それが今を生きる私達の役割なのではないでしょうか?

安易に「解体」の結論を急がずに函館の未来の為にも、きちんと皆で考えようではありませんか。
現に、弥生小学校の子供達は西小学校の校舎をこれから使用する事ができるのですから・・・

それにしても函館市教育委員会は何故そんなに結論を急いでいるのでしょうか?



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by lennon-9 | 2008-06-07 17:44 | 函館市政